会社設立の流れ
会社を設立(法人登記)するときは以下のような流れになります。
また,下記の流れは株式会社のものですので,その他の法人(合同会社・合資会社・合名会社)と異なる場合がありますので詳細はお問い合わせください。
1,会社名の検討
会社名を決めます。
ひらがな・カタカナ・漢字・アルファベット・数字が利用できます。
前㈱か後㈱かも決めます。
また、英語の名前も別に定めることもできます。
2,本社の所在地
会社の本社の所在地を決めます。
ご自宅が本社でもOKです。
ビル名・マンション名は入れなくても構いません。
3,資本金 (最初に投資するお金)
資本金の金額を決めます。節税のため、1,000万円未満がおすすめです。1円でもOKです。
資本金を1,000万円未満にすると、消費税が2年間免除になります。
※ 平成25年以降に開始する事業年度においては、設立1年目の売上高,給与額によっては免除期間は1年となります。
また、少ない現金でも資本金を大きくしたり、動産や不動産などを出資したいときは「現物出資」という制度があります。
4,決算月
決算月を決めます。
消費税の免除期間を目一杯適用されたい方は、会社設立月から1年間を設立1期とするのがおすすめです。
また、お仕事の繁忙月が期末になることを避けると、決算近くに急に売上があがる等の変動がなくなり、決算の予測がたてやすくなるためおすすめです。
5,役員と任期
役員を決めます。経営者様ご自身1名でもOKです。
役員の任期を10年以内で決めます。
特にご希望がなければ、最長の10年がおすすめです。
※ 役員の任期が終わるごとに登記をしなければならず、その登記には費用や事務の負担が生じるためです。
6,事業内容
誰が見てもわかるような、会社の事業内容を決めます。
後から追加すると登記費用が発生するため最初から余裕を持って決めておくのがおすすめです。
実際にその事業を行わなくても問題ありません。具体的な文面はお任せ下さい。
例えば、トヨタ自動車㈱の事業内容は、 以下のようになっています。
① 自動車,産業車両,船舶,航空機,その他の輸送用機器および宇宙機器ならびにその部分品の製造・販売・賃貸・修理
② 産業機械器具その他の一般機械器具およびその部分品の 製造・販売・賃貸・修理
③ 電気機械器具およびその部分品の製造・販売・賃貸・修理
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⑲前各号に付帯関連するいっさいの業務
7,印鑑の作成
実印・銀行印・角印・ゴム印などを作成します。
印鑑の登録もします。
8,定款の認証
1~6の内容を盛り込んだ定款の作成をし、公証人役場で認証を受けます。
定款とは、会社の基本的なルールを記載した書面です。会社の憲法といわれています。
認証によって法的な効力が発生します。
9,資本金の払込
3で決めた金額を銀行の預金に入金します。個人口座でOKです。
10,会社設立の登記申請書,添付書類等の作成・準備 ~ 法務局へ登記申請
会社設立に必要な書類の作成や添付書類等の用意をします。
添付書類のうち,一部の書類はお客様に用意していただく必要があるものもあります。
申請書類一式を揃え、会社設立の登記を法務局に申請します。
登記を申請した日が会社設立日になります。受付から完了まで通常1~2週間程度かかります。